【映画】ダークナイト【DVD】

 【作品】ダークナイト
 【ジャンル】ヒーロー・アクション・サスペンス
 【公式サイト】http://wwws.warnerbros.co.jp/thedarkknight/
 
 
 ◇「正統なるダークヒーロー」アメリカンコミックに置けるヒーローとは、派手なアクションで敵を蹴散らし、その能力・境遇・立場に苦悩に悩み「正義」を信じ自己犠牲の上で活躍していく。
 常に二面性があり「派手なアクション」の部分と「悩み苦しむ暗部」。この二つのバランスで作品の方向性が決まってきます。
 「ダークナイト」はバッドマンシリーズ初期やアニメシリーズとは違うテイストになってます。全体的に静かでアクションは多用してるけど、各キャラクターの内面をじっくりと書き出した印象が、個人的に強かった。
 
 公開当時から「大絶賛」されてた作品なのだが、見終わった感想は「良質のアクションとストーリーのバランスが良い正統派ダークヒーロー」
 このシリーズに置ける「Joker」はピエロ的な悪党ではない。ただの異常者でもなく、もっと根本が壊れた悪党の仄暗い部分を形にした感じがしました。どうしても派手で目立ちたがりなイメージが付きまとうキャラなんだが、派手さの中にもの凄く暗い部分が見え隠れする。
 この作品の「Joker」に関しては演じていたヒース・レジャーが映画完成前にに急逝した。その話題性もあって、彼の演技を絶賛する記事が多数見られるが、残念ながらそれは事実だ。みごとな「Joker」ぶりでキャラを完成させている。
 それこそ「派手好きな狂人でピエロチックな悪党」を作品のテイストに合わせたキャラクターとして「再現」するのではなく「成り立たせている」。
 
 そして後半に出てくるシリーズの代表的悪党の一人「トゥーフェイス」。シリーズを好きな方なら前半から出てきてる「地方検事」を見た瞬間にどう絡んでくるか?楽しみになるだろう。
 この作品に置ける「トゥーフェイス」はあくまで「善人」であり、原作などの「多重人格者」などではない。ある意味バッドマンを一番悩ませたキャラクターである。
 アニメや初代実写では、身に降りかかった不幸から多重人格になり、バッドマンを憎み行動したが、今作では異常なまでの二面性「トゥーフェイス」ではない。
 ストーリーのネタバレはしたくないので、詳しく書かないが表現するとすれば「ツンデレ」の解釈のしかたに似てる。「ツンデレ」とは「最初ツンツン後からデレデレ」と言う解釈と「人前ではツンツン裏ではデレデレ」と言った解釈がある。この作品のトゥーフェイスは前者の徐々に本性が出るキャラであり(きっかけと後押しがあって誕生したのだが)、後者の二面性の意味が強いキャラではない。
 
 忘れてならない主人公「バッドマン」は、とにかく人間くさいキャラとして描かれたような気がする。作品によって根本は同じでも、微妙に存在が変わるキャラなんだが「とにかくクールで、たくましい」と言うキャラクターではなく、「クールだが熱くなりやすい、今で言うなら細マッチョ」なイメージに仕上がっている。
 自分のルールは曲げない、知的でクールなヒーローだが、中の人である「ブルース・ウェイン」は常にバッドマン存在に悩みを抱いている。街にとってバッドマンの存在があまりに影響を与えすぎ、方向性を失いつつあることや「法を犯す制裁者」の責任などに耐えつつ、新しい光である「ハービー・デント」への期待、そしてバッドマンである自分の行く末を悩むヒーローとして描かれている。
 割り切った強さのヒーローでは無い、人間としての弱さを「ダークヒーロー」として描写していくの「バッドマン」という作品であり、「ダークヒーロー」と言われる由縁だが、見事にそれを表現していると思う。
 ガツンと強いアクションヒーローで、知的でクールな憧れのヒーローなんだが、それを見事に「一枚フィルター」をかけて「ダークヒーロー」に仕立てている。
 
 この作品が良い作品だと思えるのは、キャラの作り込みや演技だけじゃなく「バランス」と「テンポ」が大きいと思う。
 大きな見せ場は丁度半分辺りで来るんだが、そこからはある意味ノンストップになる。その中でアクションだけや心理描写だけに偏らないバランスが全体的な纏まりになり魅力的な作品に消化されている。
 でも少し長い尺が、見た人によっては「疲れた作品」と言う印象を与えてしまうかもしれない。(本作は152分あり、映画の尺としては微妙に長い)
 久しぶりに良い作品に「ぶち当たった」気がする。
 バッドマンというシリーズは好きなんだけど、アクションメインの作風より「ダークヒーロー」たる由縁を色濃くしてくれた方が、数多あるアメリカンヒーローの中でもしっかり色分けできる。
 前作「バッドマンビギンズ」から方向性が変わったのが個人的に良かった。(残念ながらビギンズまだ見てないけどw)
 スカっ!!とする「アクション物」や「アメコミのパロディ」として見ると期待を大きく裏切られますので注意して下さい。
 勝手に星付けるなら、☆4個半!!個人的に良作に出会えたと満足してます。コレならブルーレイ買っても良いくらい、人に勧めれるかもな。
 
 
 

ダークナイト 特別版 [DVD]
by クリストファー・ノーラン / クリスチャン・ベイル, マイケル・ケイン, ヒース・レジャー, ゲーリー・オールドマン, アーロン・エッカート
ワーナー・ホーム・ビデオ (2008-12-10)
定価: ¥ 3,980
ダークナイト [Blu-ray]
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posted with All Consuming at 2009. 8.18
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定価: ¥ 4,980

 
 
 
 
 
 


 
   
 このレビューはK@iの個人的感想で勝手に☆5段階評価をしてますが、なにせ個人的主観からの感想なので、参考になるかどうか?は他のレビューサイトやアマゾンの評価なども参考にして下さい。
 とは言うものの、映画やDVDは実際に見てみるのが一番ですよ。


【映画】ダークナイト【DVD】” への4件のフィードバック

  1. ▼・ェ・▼> シュワちゃんが悪役で出てくる「バッドマン」まではアニメのイメージが近いですよ。ビギンズ以降はコミカル要素を極端に減らして方向性変えたお陰で、ある意味別物になってます。

  2. ライさん> 今作品のバッドモービルの無骨さ→バッドポッド発進は確かにガチですね。バッドポットより「目立たない」ランボルギーニもなかなかでしたけどww

  3.  だが、大昔のアニメ版しか見たこと無い私に隙はなかった。
    バットマンというと、両手を腰の辺りに固定して手を振らずに走る人たちのイメージしかない…もちろんフルアニメでヌルヌルうごくのだ。

  4. バットポッド発進シーンはガチ
    『グッバイ』

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